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イ・ピッコリ・カンピ

殿、利息でござる!

『殿、利息でござる!』大ヒット上映中!

 

監督
中村義洋
脚本
中村義洋
鈴木謙一
出演
阿部サダヲ
瑛太
妻夫木聡
竹内結子
羽生結弦 他
2016年 日本語 129分

 

トルコ人の友人から、「日本のサムライの映画で、何かオススメなものはある?」と訊かれたある日。
YouTubeで探していたところ、見つけたのがこちらです。
「サムライ」というテーマでは無いのですが、個人的に気に入ってしまった作品です。

 

1766年の仙台藩領内の宿場町・吉岡宿。
仙台藩の宿場町には宿場町間の物資の輸送を行う「伝馬役」が役目として課せられており、通常は藩より宿場町に助成金が支給されているのですが、吉岡宿は藩の直轄領ではないため助成金が支給されていません。
このため、伝馬役にかかる費用は全て吉岡宿の住人が負担し、町は困窮し、破産者や夜逃げ者が相次ぐ有様でした。
このような町の有様を案じていた造り酒屋の当主・穀田屋十三郎は、町の窮状を訴えるため、代官に訴状を渡そうとしますが、京から帰ってきたばかりの茶師・菅原屋篤平治に命が危険であると止められます。
ある日の晩、未亡人、ときが営む煮売り屋「しま屋」で篤平治と偶然一緒になった十三郎は、吉岡宿を救う手立てが何かないか相談します。
篤平治が出した策は、吉岡宿の有志で銭を出し合い藩に貸して利息を取り、それを伝馬役に使うという奇策。
百姓がお上にお金を貸すなど、案を出した当の篤平治ですら夢物語と言うほど現実味がない策のように思われましたが、十三郎は策の実現のため、同志集めと銭集めに動き出します。

まずこの映画に出ている役者の方々がみんな、私の好きな俳優さん、女優さんだったので、最後まで本当に楽しんで観ることができました。
一番びっくりしたのは…羽生君だな(笑)。
いや、羽生君が出るなんて知らずに観たから…(汗)。
まさかの羽生君でびっくり。
そして、なんだか全く違和感なく演じていることにもびっくりでした!
阿部サダヲさんの演技で、目だけで演じるというか…、細かな所まで演じているところが、すごいなぁと思ったり。
そして映画の内容そのものも、まず実話がベースっていうのがすごい。
当時の人たちにとっては、本当に突拍子もない考えだったんだろうなぁ。
単なる夢物語のような、ありえない発想でも、そこに望みをかけて真摯に取り組む…、ある意味、馬鹿がつくほど純粋というか…。
でもそういう純粋さこそが、たくさんの人の心を動かしていくんだろうなぁ。
当時の人たちの粋な心遣いというものもあって、こういうような事案が今の世の中にあったとしたら、どうなっていたんだろうなとも思いました。
もちろんどの世にも、例えばこの物語の核として動いている穀田屋十三郎のような人が存在するのでしょうけど。
コメディー要素もあって、テンポも良く、とても楽しめた映画でした。
途中ホロリとさせられるところもあり、何度でも観たい映画の1つです。