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✿ i piccoli campi ✿

プレーンな生活。小さな幸せ。

The Magdalene Sisters (マグダレンの祈り)

🎬 イギリス・アイルランドの映画

映画 マグダレンの祈り - allcinema

 

監督・脚本
ピーター・マラン
出演
アンヌ=マリー・ダフ
ノラ=ジェーン・ヌーン
ドロシー・ダフィ
アイリーン・ウォルシュ
ジェラルディン・マクイーワン 他
2002年 英語 119分

 

私が愛読している本の一つに、「しあわせは微笑が連れてくるの」という本があります。
このブログでも以前紹介させてもらいましたが、著者はシスターのジャンヌ・ボッセさんです。
私は仏教徒ですから、教会へ行ったことも、そこで修道女や神父さんにお会いしたことも数える程度です。
「シスター、修道女」と聞くと、どんなイメージを思い浮かべますか?
規律正しく、清らかな心を持った人、優しく大らかで、けれど厳格で…。
私はそういうイメージを自分の中に持っているのかなと思います。
この映画は、私にとっては衝撃的な映画でした。
舞台は、1996年までアイルランドに実在した、「マグダレン洗濯所」(またはマグダレン精神病院)です。
アイルランドでは厳格なカトリック教徒が多く、その道徳観故に、このような施設が存在したようですが…そこに収容されるのは、婚外交渉をした女性たちなどだったようです。
この映画の主要人物に挙げられているマーガレットは、従兄弟にレイプされたことから、ローズは未婚の母となってしまったことから、そして孤児院出身のバーナデットはその美貌が原因で、マグダレン洗濯女へ送られてしまいました。
今では考えられないですよね…。
でもこの洗濯所、20年前まで存在していたというから驚きです。
閉鎖的という言葉では言い表せない、何かもっと異様な感じ。
収容されている女性たちは、日々洗濯をする毎日。
これは、「洗濯=罪を洗い流す」という事なのでしょうが、もっとも罪深い人間がこの場所を仕切っているのです。
映画の内容は、かなり衝撃でしたが、ドキュメンタリーはもっと内容が濃く…当時、実際にこの洗濯所という名の過酷な収容所へ送られた多くの女性達の人生を思うと…胸が痛みます。
「宗教って何なんだろう」と考えさせられます。
最初から最後まで、話は淡々と進んでいきます。
淡々と進むその日常の中で、日々胸が痛む出来事が、彼女たちに起こっていて、そしてそれは外部には漏れない、助けを求める声は届かない。
この映画の原作者は、以前この施設の助産婦をしていたそうで、そこで出会った多くの女性たちの願いから、回顧録を書き上げたそうです。
そう遠くはない過去に、実際にあった話…。
胸が締め付けられます。