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✿ i piccoli campi ✿

プレーンな生活。小さな幸せ。

悲しき口笛

🎬 日本の映画

悲しき口笛 : 作品情報 - 映画.com

 

監督

家城巳代治
脚本
清島長利
出演
美空ひばり
菅井一郎
津島恵子
原保美
徳大寺伸 他
1949年 日本語 84分

 

アメリカに来て、主人と話すのも英語だし、日本語が無くなった生活をし始めて、だんだんと日本語が恋しくなってきていました。
日本にいたままだったら、きっとこの映画を観ようとは思わなかったかも。
たまたまこの映画をネットで見つけたときに、「…そういえば、この映画の主題歌というか、美空ひばりの『悲しき口笛』、耳に残ってるんだよなぁ」と思い、日本語恋しさに観ました。
見終わったあと、感動しちゃって涙がポロポロ…。
私の祖母の世代の映画なので、母に「是非観てみて!」ってお勧めしたら、「おばあちゃんの世代の映画だよ?!」ってびっくりしてたんだけど、確かにね、1949年の作品。
でも、不思議とそこまで古さは感じなかったです。
白黒で、戦後の街の様子が写っていて、時代をね、感じるんだけど、全体を通してどこか牧歌的というか、のんびりしたような感じがあって、そして出演している人達に、今の時代の人達には無いような、品の良さというか…、なんか違うんだよね、品がある感じ。
所作なのかなぁ、言葉遣いかなぁ、声のトーンかなぁ。
台詞を聴いていて、心地よい感じがしました。
そしてびっくりなのは、やっぱり美空ひばり。
今で言う、芦田愛菜ちゃんなんて、申し訳ないけど比べられないほど、何ていうか、顔だけアップされるシーンとか見ちゃうと、20代とか30代とかに見えてくる!
しかも歌声というか、歌い方が、大人になった時のあの歌い方と変わってない。
何となく、「大人が子供を演じている」ような錯覚さえしてしまうような…。
美空ひばりが歌を歌うと、本当に惹き込まれてしまって、うっとりしちゃう。
以前、何かの番組で、「当時、美空ひばりは、あまりに歌や演技が上手いので、化け物呼ばわりされていた」って聞いたことがあるんだけど、…分かる気がする。
形容し難い、ずば抜けた凄さが、静かに圧倒されてしまうような才能があって、「すごい」だとか「天才」だとか、そういう言葉では表現しきれなくて、「化け物」って呼ばれていたのかなぁ。
アメリカで生活していると、日本好きな人達とも出会ったりすることもあります。
日本の映画が大好き!という人たちの中には、小津安二郎監督の作品の虜の方たちもいます。
…残念ながら、私はまだ小津監督の作品は観たことがないんだけど、昔の映画って、こんなにも良いものだったんだなぁ、って、今回この映画を観て思いました。
ホント、最後のシーンは泣けちゃう…今、また思い出して、泣けてきた…。