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✿ i piccoli campi ✿

プレーンな生活。小さな幸せ。

生きるための「知力」をつける 論語

著者
佐久協
2012年 日本語 256ページ

 

生きるための「知力」をつける 論語 (池田書店 おとなの実学シリーズ) | 佐久協, 佐久 協 | 本 | Amazon.co.jp

 

最近、めっきり外へでかける回数が減りましたが、仕事をしていた時は、仕事の行き帰りや、仕事で移動中、毎日のようにコンビニに寄ってました。

今、コンビニには、けっこうな数の本が置いてありますよね。

主人が、入籍の手続きをするために日本へ来てくれて、滞在中に何度か口論になり、これではいけないなぁと反省しつつ、主人の大好きな求肥のお菓子をゲットするために寄ったコンビニで、何気なく目につき購入したのがこの本です。

その時は、パラパラっと読んで、しかも最後まで読まずにいたのですが、今回しっかり読んでみると、論語の奥深さに、深く興味を持ちました。

恥ずかしいことですが、私は日本人でありながら、学生時代から日本の歴史がなかなか覚えられず、覚えられない原因としては、英語の学習にのめり込むあまりに、漢字を読み書きする作業が苦手になってしまったことにもあります。

今では考えられないですが、高校時代は、数学の試験の前に、担当の数学の先生から、「お前は名前が漢字で書けたら点をやるから頑張れ」と言われたり、さらには物理の先生に、3年間ずっと留学生と勘違いされていたほど。

漢字が苦手で、そうなると色々と支障がでて、世界史を学ぶのは大好きだったけれど、人名などが全て漢字である日本史や、韓国や中国の歴史となると、途端に難易度が高くなってしまって、学んだはずなのにうろ覚えです…。

今回この本を読んでみて、実は最初から最後まで、漢字がたくさんあり、難しい表現もあったりしたけれど、読み進めるごとに、「なるほど!」と新しい発見があって、すごく楽しかったです。

本を読んで「楽しい!」と思えるって、なかなか無いかもしれないけど、この本はとても良かったです。

「論語」の本は、膨大な数がありますが、この本は「論語」の内容を紐解きつつ、最後に他の「論語」の本に関しての紹介だったり、英語で論語を読むことに関しての記述があったり、入門書の中の入門書という感じにも思えました。

儒家の始祖である孔子の教えをまとめたのが、この「論語」なわけですが、孔子の生まれた年、紀元前552!!

552年前というだけでもすごいのに、さらに紀元前がついてる…。

そんな孔子の教えは、現代の社会や、現代に生きる私たちに役に立つどころか、日々の生活で使う日本語に溶け込んでいることを知ってびっくりしました。

切磋琢磨、啓発、文献、博文、温故知新、様々な言葉が、論語から生まれているんですね。

それから、この本では、論語の教えと一緒に、当時の中国の情勢だったり、孔子の人生や弟子たちのことについても触れていたんだけど、それもまた面白い。

日本に論語が伝わったのは随分前なんだけど、中でも驚愕だったのが、阿倍仲麻呂のことに触れた、たった数行の文。

論語や儒教が日本の文化に入り、溶け込み、そして遣唐使として阿倍仲麻呂は中国へ渡ったのですが、外国人でありながら、中国の官僚登用試験「科挙」に合格!

科挙は、随から清の時代まで、約1300年もの歴史がある試験。

時代によって異なりますが、科挙の競争率は、最盛期には約3000倍!!

当時の日本語って、中国語とそこまで変わらずだったのかな?

現代に生きる私にしてみれば、中国語を学ぶだけでも苦労するのに、凄すぎて放心する。

阿倍仲麻呂は、その後、唐で役人として活躍したんだけど、日本への帰国を果たせずに客死…。

論語とはちょっと離れちゃうけど、そんなエピソードも入っていて、中国史や日本史も学べて、楽しかった。

たくさんの思想家たちや、弟子たちが出てくるので、ちょっと相関図がないと混乱しちゃうくらいだったけど(汗)。

昔は聖書や経典のようなものだった論語。

現代ではとても身近になったんだなぁ。

論語の教えは、とてもシンプルで、シンプルだからこそ、今の現代でもスッと心に入ってくるような言葉ばかり。