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✿ i piccoli campi ✿

プレーンな生活。小さな幸せ。

朝ごはんの空気を見つけに行く

Amazon.co.jp: 朝ごはんの空気を見つけにいく: 堀井 和子: 本

 

著者
堀井和子
192ページ


今まで購入した本の中で、この本は少し種類の違うものです。

朝ごはんに関するエッセイの本なのですが、これはとても面白かったです。

普段の朝ごはん、どういうものを食べていますか?

今の時代、朝ごはんを食べない人も多くいると思います。

私は、最近は、落ち込んでいる気分が激しいと、夜ご飯まで何も食べれなくて、食べても小さなお菓子ひとくち、とか、カスタードクリーム小さじ数杯分とか。

普通の気分の時は、シュガーバタートーストとコーヒー、ハニーバタートーストとコーヒー、とか。

朝にお米はめったに食べません。

特別な日や、どうしても気合が必要な日の朝ごはんは、いつも決まってフレンチトーストです。

今までの人生で、思い出深い朝ごはんはありますか?

私はたくさんある中で、思い出深いのは3つです。

一つ目は、小学3年生のある日の朝。

母が足を骨折してしまったので、普段料理をしない父が家事全般をやることになり、母が骨折した翌日の朝の、父が作った朝ごはんです。

揚げパン、レタスのサラダ、中華風のスープというメニューで、それまでの朝ごはんは、いつも決まってトーストとイチゴジャムだったので、朝から立派な食事が用意されててびっくりした覚えがあります。

今でも家族でその朝ごはんが話題になるくらい、インパクトが強かった朝ごはんでした。

二つ目は、母のフレンチトースト。

朝はとても忙しいので、朝ごはんは本当にシンプルで簡単なものを用意する母でしたが、もともと料理大好きな人ですので、土曜日や日曜日、それから気分が乗っていれば、フレンチトーストを作ってくれました。

母のフレンチトーストは、8枚切りの食パンを半分、そしてまた半分に切ったサイズになっていて、甘めに仕上がっていました。

私にとってフレンチトーストは、なんだか特別な朝の象徴になっているんだろうなぁ。

今でも自分で作るフレンチトーストよりも、母が作ってくれるフレンチトーストの方が好き。

三つ目は、主人が作ってくれた朝ごはん。

私は今現在、事情があり主人と離れ離れで暮らしています。

今年の始めに、1ヶ月ほど一緒に過ごして、それから今までずっと離れている状態です。

一緒に過ごした1ヶ月、主人が仕事の日は、朝4時に朝ごはんを用意して主人を起こし、仕事へ出かけるのを見送るようにしてましたが、仕事がお休みの日の朝、主人は私より早く起きて、朝ごはんを作ってくれていました。

ベッドルームに、ボサノバ調の曲をかけて部屋を出て、キッチンで料理をし始め、私が不思議な気分で目を覚ました時にはすでに料理が出来上がってました。

ハムを挟んだバンズのサンドイッチ、ジャック・ダニエルを隠し味に使ったブラウンソースをかけたソーセージ、フワフワのスクランブルエッグにはパセリがかかってて、私のお気に入りのマグカップには紅茶を、そしてデザートにはグリークヨーグルトとブルーベリー。

普段朝ごはんはあまり食べない私にとっては、とてもボリュームのあるメニューだったけれど、嬉しくて全部食べました。

たわいもない話や、部屋に流れてたボサノバ、あの時の空気感は、今でも素敵な思い出です。

朝ごはんて、何気ないものだけど、改めて考えてみると、こうやって色々な思い出がいっぱい詰まっていたり、一日の活力のスタートとして、特別なものでもあったりすると思います。

この本では、そういった朝ごはんの持つ魅力だったり、それに加えて、料理スタイリストの著者の洗練された物の見方、感じ方。

この本で紹介されている色々な朝ごはんや、トースターや食器類、そのどれもがとても素敵でした。